ASIAN KUNG-FU GENERATION「君繋ファイブエム」
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個人的にアジカン最高傑作です
どうも、サクダです。
今回はASIAN KUNG-FU GENERATIONの2003年発表の1stアルバム「君繋ファイブエム」のレビュー記事になります。
1.フラッシュバック
アルバムのオープニングナンバーは2分程度の短い曲ながら存在感抜群です。
いきなりインパクト十分なリフ、少し難解な歌詞、ボーカル・後藤正文(ゴッチ)のエモーショナルな歌声とアジカンらしさ全開です。
2.未来の破片
彼らのメジャーデビューシングルであり、僕の大好きな曲です。恐らくサビの歌詞がアルバムタイトルの由来となっているようです。
歌詞の青臭さとゴッチのハスキーなシャウト、楽器陣の熱を感じるバンドサウンドが絡み合った傑作です。
3.電波塔
若干パンクの要素も入っているこの曲は、サウンドが軽めに作られているかと思えば同時に重厚さも感じます。
コーラスでは喜多建介さんの特徴的なふんわりとした歌声がゴッチのボーカルと融合しています。
4.アンダースタンド
アルバム曲ながら知名度が高く、聴きやすいです。これもアジカンらしさがよく表れています。
サビで使われるファルセットがどこか可愛らしいのが不思議です。
高校時代の友達がよくカラオケで歌っていた印象です(笑)
5.夏の日、残像
ここから少し曲調の風味が変わってきます。
サウンド面はイントロから鳴り続ける綺麗なアルペジオが特徴的です。
同じワードを繰り返すところとか、曲名通りの夏を思わせる詞がいい意味で青臭さを出していたり、ここでも喜多さんのふんわりコーラスを挟んできたりと幅の広い楽曲です。
6.無限グライダー
サビの主張がゴリゴリとしてなくて派手な楽曲ではありませんが、決して地味ではなくその淡々とした進行が逆に作品の完成度を高めているようです。
ギターよりもドラムの存在感がこの曲では大きいです。
一部に出てくるゴッチの男らしさを感じさせる低音が意外とクセになります。
7.その訳を
キャッチーな曲の冒頭やサビなどで感じる絶妙にポップなメロディが、箸休めかのような雰囲気を漂わせています。
これがあるのとないのとではアルバムの雰囲気が結構違ったと思えます。
元々はカップリング曲ですが、このレベルの高さです。
8.N.G.S
読みは「ナンバー・ガール・シンドローム」で3分以内で終わるコンパクトな曲ですが、ゴッチの大好きなナンバーガールにありそうな曲調です。
まるで意味のない言葉を羅列するような、遊びのある歌詞もポイントです。
ゴリゴリしたリフがかっこいいの一言に尽きます。
9.自閉探索
緊迫感のあるリフからスタートする、ベースが際立ったアルバムの中でもかなり暗い曲です。
歌詞の言葉から推測するに、未来の破片で歌っていた人と繋がりたいことと対極のことを歌っているようです。
何かに追われているようなメロディが、Cメロだけやけにメロウな響きになるのでそのギャップやサビのゴッチのロングトーンのシャウトが特徴です。
10.E
高校野球のテーマソングに使われそうな、青春やイントロから疾走感のある情熱を感じる曲です。
好きだからこそ良さを説明するのが難しい(どこを解説すればいいのかわからない、シャリシャリしたドラムや韻を踏んでるところとか?)、アルバム曲の中でイチオシの作品です。
11.君という花
2003年発表のシングルで、ゴッチがこれまたファンである奥田さんにありそうなサウンドが特徴の楽曲です(実際に奥田さんがカバーされています)。
ズッタズッタズッタ…というドラムのリズムをはじめとする可視化できないけどもスタイリッシュなバンドサウンドにアジカンの良さが詰まっています。
サビのキーが高くなくてもいい曲ってあるんだと初めて思った印象深い名曲です。
12.ノーネーム
アルバムのラスト曲にして、やや異質な曲。
なかなかサビに行かなかったり盛り上がる箇所が少ないながらも、「未来の破片」や「自閉探索」に出てきたアルバムのテーマである「繋ぐ」というワードが出てきているあたりに作品の締めくくりの役割を感じさせます。
個人的に良さに気付くのが少し時間のかかったスルメ曲です(笑)
終わりに
僕がこれまでに聴いた数々のアーティストの作品の中でも特に印象に残っているアルバムで、過去にバンドスコアも買ったほどハマりました。
余談ですがゴッチのキーって結構高くて、歌うと難しかったりします(笑)
アジカンといえば2016年に再発された「ソルファ」が代表作であり入門編だと言われますが、僕は今作も同じくらいおすすめしたいです。
それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!