NICO Touches the Walls「runova x handover」
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初期のミニアルバムをレビューしています
どうも、サクダです。今回は2006年に発売されたミニアルバムのレビュー記事になります。
他にも彼らのオリジナルアルバムを取り扱った記事もあるので、お時間のある方はこちらもどうぞ。
ちなみに、アルバムタイトルの読みは「ラノーバ・ハノーバー」です。
1.泥んこドビー
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オープニングナンバーは骨太なリフからそのまま歌に入ります。
1番が終わると「阪神タイガース」や「巨人ジャイアンツ」「渡る世間は鬼ばかり」を思わせるフレーズが登場するなど、野球部だったボーカル・みっちゃんの個性がこれでもかと炸裂しています。
初期のNICOらしい難解な歌詞と途中で変拍子になる癖の強い仕上がりです。
2.アボガド
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本当は「アボカド」なのですがこの楽曲ではわざと上記の通りに表記されます。
こちらもイントロからヘビーなバンドサウンドが展開されるので聴き応え十分です。
終始投げやりなボーカルで「人間は下らない、信じられるのは自分だけ」と歌ったかと思えば、終盤では「結局一人では生きていけない」と歌っています（笑）
3.梨の花
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こちらの記事でも紹介しています。
このアルバムに収録されたのが初出でして、「How are you?」にも再録されていますがCD音源だと本作バージョンのみっちゃんのボーカルの青臭さがハマっていて、こちらの方が好きです。
4.壁
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少し憂いのあるアルペジオから始まるブルース要素の強い曲です。
雰囲気は最も暗いと言っても過言ではありませんが、僕の中ではアルバム中でイチオシの曲です。
みっちゃんがトイレでよろめいた時に壁に触れた際に壁の向こうに力を感じたことから彼らのバンド名に採用されたエピソードがあり、この歌詞の中でもそれにまつわるものがあります。
5.幾那由他の砂に成る
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これまた難解なタイトルですが「いくなゆたのすなになる」と読みます。
メロウなスローテンポで進行しますが、サビあたりの独特なリズムがクセになりますね。
歌詞はよく見てみるとやや切ないです。
地味と言えば地味なのですが、確かな存在感がありNICO初期四天王とされる楽曲の1つなのでファンになった方は必聴モノです（笑）
6.3年目の頭痛薬
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重くはないけれども、一体感のあるバンドサウンドが展開されます。
こちらも強烈な歌詞が印象的で、薬にちなんだ歌なのですが、頭痛薬を朝・昼・夜と4錠ずつ飲むという内容が病人じみててやばいです（笑）
ハスキーなボーカルも魅力の1つですし、彼らの作品でたまに出てくる一種の狂気さえ感じる楽曲です。
7.僕がいなくても地球はまわってる
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アルバムのラストも渋いナンバーになっています。
一歩間違えれば昭和のフォークソングにもなりかねないくらいにほのぼのとした曲調ながらも、歌詞は自らに対する反省や自己批判めいた内容です。
終盤のフェイクやシャウトにソウルを感じますね。
イントロから特徴的なリフがアウトロでも使用され、そのままフェードアウトしてアルバムの幕を閉じます。
終わりに
今回は彼らのインディーズ時代に制作された少しニッチながらもファンからの人気が高い今作をレビューしました。
どの曲も他のアーティストとも被らない強烈な個性を感じます。
何より驚きなのがみっちゃんが21歳でここまで渋い歌声やソングライティングの才能を示し、他のメンバーも高い演奏力を持っていることをこの音源から感じ取れます。
その中でも「梨の花」はベストアルバム「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト」にも収録されているバンドを代表する名バラードなので是非とも聴いて頂きたいです。
また、その他の楽曲もライブでたまに披露されることがあるのであらかじめ聴いておくのも良いでしょう。
それでは、記事を読んで頂きありがとうございました！
