NICO Touches the Walls「勇気も愛もないなんて」
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バンドの成長が伺える6thアルバムのレビュー記事です
どうも、サクダです。
今回は彼らの2016年発売のアルバムをレビューしました。
他のアルバムを扱った記事もあるので気になった方はこちらもどうぞ。
1.フィロローグ
終始「ファラララララ…」のスキャットが印象的なアルバムのオープニングナンバーです。
歌詞は逆説的な要素が強いです。
近年のNICOの傾向であるポップとロックのバランスがとれたバンドサウンドと相まって、聴きやすくテンションの上がる楽曲になっています。
2.天地ガエシ (Album Mix)
2014年発表のシングルで、アルバムバージョンとして収録されています(本アルバムに収録されているシングル作品は全てアルバム版)。
パっと聴いたところシングル版との違いがあまりわからないのですが、よく聴くと楽器の音色が異なっています。
何回失敗しても立ち上がれ、そして最後は笑うんだというメッセージが込められた歌詞に励まされます。
個人的に最も好きな部分は2番が終わった後に転調して登場するCメロでして、聴いていて痛快な気分になります。
3.まっすぐなうた (Album Mix)
2015年発表のシングルであり、3分半程度のイントロのギターのリフから疾走感溢れる短い曲です。
ボーカル・みっちゃんの魂のあるシャウトが聴けたり、ストレートなバンドサウンドが展開されます。
今まで間違っていたけれども、これから取り戻しに行く決意が感じられる前向きな歌詞がカッコいいです。
4.エーキューライセンス
タイトルには「永久」と「A級」がかかっているそうです。
歌詞に出てくる少し照れ屋な主人公は「君」と一緒に世界を駆け回りたいと歌っています。
そのほかにも彼らの初期の名曲「image training」やリフのフレーズにディープ・パープルの「Highway Star」を思わせるものがあるなど遊びを感じさせます。
5.ブギウギルティ
前年のアコースティックアルバム「Howdy!! We are ACO Touches the Walls」の延長戦とも言えるアコースティックテイストのナンバー。
歌詞を憶測も含めてざっくり説明すると昼夜逆転生活のために起きられず、1時間遅刻して待ち合わせ場所に急いで到着するも相手がもういない…もういいや寝ようみたいな内容です(笑)
この時期みっちゃんがハマっていたと思われるスキャットがここでも登場します。
6.ローハイド (Album Mix)
以前の記事で紹介していますのでこちらをどうぞ。
7.ウソツキ
ミディアムな落ち着いた曲です。
彼らの魅力はやや渋さのあるテンションの高い楽曲ですが、こうしたメロウな曲もみっちゃんの甘い声と少しクサいけれどもまっすぐな歌詞がマッチして聴かせてくれます。
8.TOKYO Dreamer (Album Mix)
2014年のシングルで、デジタルとロックが融合したような雰囲気のある彼らにとって珍しい曲です。
音は波形で確認しない限り事実上可視化できないものですが、この曲を聴いていると東京の景色が見える気すらします。
歌詞や曲調から、オリンピックのテーマソングとかに似合いそうだなと個人的には思っています(笑)
9.渦と渦 (Album Mix)
2015年発表のシングルで、初期のNICOを彷彿とさせる骨太なサウンドが炸裂するロックナンバーです。
暗いリフから始まるイントロがカッコよすぎます(笑)
僕は2014年頃からNICOの楽曲を自然と聴かなくなっていました。
しかし2016年にバイト先の先輩と彼らの話題で盛り上がった折、久々に聴いてみると僕の中で再ブームが起き、なかでもこの曲にどハマりしてヘビロテしていたのが懐かしいです。
10.ニワカ雨ニモ負ケズ (Album Mix)
イントロのリフが特徴的な2013年のシングルです。
サビがキャッチーであり、明るい曲調なのでカラオケで歌うと受けが良かったりします。
間奏明けには雨の音が挿入されていたりと、作り込まれています。
歌詞はしっかり見ないとなかなか理解しづらいので、そこはご注意を。
11.勇気も愛もないなんて
アルバムと同名の少し切ないミディアムナンバーです。
電話の呼び出し音から始まり、ボーカルを支えるかのようなしっかりしたバンドサウンドが印象に残ります。
簡単に言うと愛の歌なんですが、女々しい歌詞に共感せずにはいられません。良い曲です。
終わりに
このアルバムは前作から3年の時を経て発売されているため、その間に発表されたシングルが5曲入っています。
なので、初心者の方が初めて手に取るアルバムとしてもおすすめできますね。
ここ数年でバンドのレベルが更に上がっているのも事実であり、今後も良質な作品が生まれて行くことが期待できます。
次のアルバムも楽しみですね。
それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!