NICO Touches the Walls「PASSENGER」
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ポップとロックが入り混じった3rdアルバムのレビューです
どうも、サクダです。
今回はNICO Touches the Wallsのアルバムレビューシリーズです。
他のアルバムのレビュー記事もあるのでこちらもどうぞ。
収録曲
各曲ごとの試聴音源を載せていますので、参考にして頂ければ幸いです。
1.ロデオ
アルバムのオープニングナンバーはTHE BUNGYに少し似た曲調です。
当時の雑誌インタビューでメンバーが「BLANKEY JET CITY(2000年解散の伝説のバンド)のような曲」と発言していたのが印象的でした。
歌詞は本当の自分を探し求めている様が描かれており、焦燥感が感じられます。
2.妄想隊員A
こちらの記事で解説していますのでご参考にどうぞ。
3.Diver
アニメタイアップがついていた、NICOらしいロックなシングル曲です。
曲の入りからベースが聴こえるなど、さっかんこと坂倉心悟さんのベースの低音を堪能できます。
歌詞に目を通すと、人生においてもがきながらも希望を見つける様子をダイバーに例えていると思います。
この曲は全体を通してキーが高く、カラオケで歌うのが結構大変です。
4.ページ1
こちらは打って変わってギターの音色はアクセント程度で、グロッケンなどが聴こえる軽快なノリのポップです。
春を訪れを彷彿とさせる明るい曲調ながらも歌詞は別れがあって、前に進もうとしているもののやや女々しい感情も伺えます。
5.君だけ
お次はかなり暗いピアノから始まるバラードです。
詞も愛する君だけをどこまでも追いかけるようでそれは狂気にさえも感じますが、こういうの僕は共感できますし好きですね(ヤバい)
時折聴こえる混沌としたヘビーなギターがこの曲の危ない雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
6.SURVIVE
ギターボーカル・光村龍哉(みっちゃん)の敬愛するサザンオールスターズのテイストを感じさせるナンバー。
本人曰く「ソウルの部分で桑田さんに近づけると思った」とのことで歌い方にも色濃く表れています。
歌詞はなかなかゲスいことを書いてますね(笑)
コーラの瓶をシュポッ!と開ける効果音など、遊びの要素も入っています。
7.容疑者
ポップ寄りのナンバー。
タイトル通り罪を犯すことについて書いていますが、これが深いんです。
普段の生活の中で何気なくしている行動がある意味罪なんじゃないか?と。
優しさが罪になったりするんだよなーと。捉え方次第で色々罪になるなぁって思います。
終盤の高音部分でのハスキーなボーカルが好きです。
8.友情讃歌
ミディアムテンポながらもNICOらしい骨太なバンドサウンドが聴ける曲です。
学生時代の青春を感じさせる詞やサビはみんなで合唱出来そうなキャッチーなメロディが印象に残ります。
9.マトリョーシカ
イヤホンで聴いていると右左とリフの鳴るポイントが入れ替わる、スタイリッシュなロックナンバー。
アニメ「C」のタイアップもあり、意外にも周りに知っている人が多いですねこの曲は。
このアルバムの傾向ですがネガティブなワードが多く詞に含まれている印象です。
後にベストアルバムにも収録されますが、本アルバムでのアウトロには次の曲に繋がる不穏な音が流れる箇所(笑)があり、ベストアルバムに収録されている音源との違いになります。
10.サドンデスゲーム
妄想隊員Aの項にある記事で取り扱っていますのでそちらを参考にどうぞ。
11.Passenger
アルバムのラストは7分超えの大作です。「ラララ〜」の合唱部分も大作感が出ています。
旅人のような視点で歌われていますが、想っている対象への訴求感が強い楽曲です。
今までの人生を総括したような歌詞にも思えますが、個人的にはCメロが素晴らしいです。
終わりに
今回のアルバムレビューはいかがだったでしょうか。
僕が大学生の頃に初めて買ったNICOのアルバムなので個人的に思い入れのある作品です。
これがきっかけとなって彼らにどハマりし、ライブ行くほど好きになるのでした(笑)
アルバムを聴き終わると、人生そのものが旅であると歌っているテーマが見えてきます。
そして、先述の通りクセの強い濃密な楽曲が収録されているので是非とも聴いてみてください!
それでは記事を読んで頂き、ありがとうございました!