映画「日本沈没」(1973)感想
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当時、大ヒットした超大作を観ました
どうも、サクダです。
最近ドラマ・映画ばっかり観てますがそろそろここらへんで一旦打ち止めかなといったところです。
ということで今回も感想を書きます。ネタバレを含めますので観る予定の方は注意してください。
中盤までは人間ドラマ
この手の作品の見せ場となる地震などの天変地異が起こる場面は中盤まで出てきません。
それまではまだ20代の藤岡弘さん演じる小野寺とこちらも若々しい、いしだあゆみさん演じる玲子のラブロマンスの端々が描かれていたりとなんだか大人のドラマみたいな感じで進行します。
平成生まれの僕としてはいしださんはが歌手やってるガリガリのおばちゃんのイメージだったので違和感を感じました(笑)
田所博士を演じる小林桂樹さんが主演でして、彼が今後起こるであろう天変地異への警鐘を鳴らすシーンなど一歩間違えればイロモノになる映画を緊迫感のある作品に仕上げている立役者の1人だと思いました。
これは山本総理役の丹波哲郎さんにも言えることですが、彼らの演技にはどこか引き込まれる部分がありますね。
文字通りの沈没
東京で大地震が起こるのをきっかけに日本の各地が徐々に沈み始めます。
更には富士山が大噴火。
現実の歴史上、富士山の噴火は1707年が最後なので300年以上が経過してますが、いつ噴火するのかわからないから怖いですよね。
これにより360万人の犠牲者が出てしまいました。
そこで、日本政府は1億1000万人(当時)の日本国民をオーストラリアをはじめとする海外への移民を計画します。
しかし、結果としてなんとか成功したものの数百万単位の人間が移民となるのにも困難を極めました。
結末は
小野寺と玲子はスイス・ジュネーブへ一緒に逃げるつもりでしたが、天変地異によって逃げ回る人々に巻き込まれタイミングが合わなくなります。
それでもスイスでの再会を誓い合います。
終盤の海外のシーンで、すし詰めの電車に乗っている時の包帯を巻いた小野寺の表情がすごいです。ギラギラした顔といいますか。インパクト十分。
あらすじはかなり端折りましたが、こうして作品は一応のハッピーエンドを迎えます。
観終わって思ったこと
全体的に僕が思ったよりもスケールが小さいなという感想です。
ポジティブに考えると大袈裟ではないのだけれども、ネガティブな考えだともっと大袈裟な表現でも良かったのではと。
淡々と沈む日本は確かにリアリティを感じましたけれども、映画っぽくするならそういうのが観てみたかったなと思いました。
実際、原作の小説では僕が想像していたようなダイナミックな描写があったようでして1970年代当時の技術では表現しきれなかったのかもしれません。
公開当時、空前の大ヒットを飛ばしたようなのですが確かに引き込まれる部分もありましたので、まだ観たことのない方は一度鑑賞をおすすめします。
それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!