ドラマ「この世の果て」の感想
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暗闇の中に一筋の光を感じる作品です
どうも、最近はドラマを観ることにハマっているサクダです。
とある動画サイトで以前から気になっていた1994年の作品「この世の果て」を全話観終わったので感想を書きます。
ネタバレの箇所もありますのでまだ観ていない方は注意してお読みください。
確かに暗い
他の方が「暗い」との感想をよく見ていたのですが、予想通り救われないドラマです(褒め言葉)。
僕も観ていてこれ以上観るのは辛いなと思うほどでした(笑)
脚本を書いた野島伸司さんの得意とする作風でもありますが、悲しい恋愛を描いています。
鈴木保奈美さんと三上博史さんの熱演
主役であるこの2人の演技がまず素晴らしいですね。
鈴木さん演じる普段のまりあのぶっきらぼうな感じは「東京ラブストーリー」で「カンチー!」と叫んでいたテイストとまるで真逆のようであります。
しかしながら、愛情を示す場面では声色が優しくなってたりして緩急をつけています。
三上さん演じるピアノマン・高村の堕落ぶりはとても痛々しい場面だらけ(自らの手をガラスで傷つけたりクスリに手を染めたり)なのですがそうした絶望の中にも一筋の光を灯すような演技に引き込まれます。
桜井幸子さん最高、大浦龍宇一さんとの名演
「高校教師」で大ブレイクした桜井さんが盲目の妹・ななを演じていましてチャーミングです。
声のトーンだったり、表情のひとつひとつも豊かです。
こんな妹いたらめちゃくちゃ可愛がりますとも(笑)
そのななに恋するのは大浦さん演じる顔に火傷のある男・純です。
その名の通り純粋かつ愛の伝え方が不器用な彼には僕も共感しきりでした。
ナイフを持って家に侵入するあたりもはやストーカーですが(笑)、彼なりの模索の一環です。
横山めぐみさんの悪女役がハマった
「真珠夫人」でもおなじみの横山さん演じるルミが本作最大の悪役で、その美貌とは裏腹に陰湿なあの手この手でまりあと高村を陥れます。
ルミがうざすぎてめちゃくちゃイライラしましたが、終盤に硫酸をかけられて顔がただれたのでざまあ見ろと溜飲を下げました。
結末の考察
まりあは最終回でヘリコプターから海へダイブしてしまいます。
最後のシーンで生きてはいましたが、車椅子姿かつ記憶をなくしてしまったようで飼っているインコのブルーの入っているカゴに手を当てて見つめているだけでした。
高村と再び一緒に暮らせるようになったのは彼の視点だと良かったなと思いますが…その後は記憶と愛を取り戻せたのでしょうか?複雑です。
これも野島さんらしい終わり方ではありますが…
まとめ
この作品は他にも90年代のドラマを彩った豊川悦司さんが重要な役どころで出演しています。
また、主題歌として使用された尾崎豊さんの「OH MY LITTLE GIRL」も上手くマッチしています。
当時の視聴率は全話で20%超えの高視聴率を出したのもうなずけます。
若い方だと当時生まれてもないって人も多いかと思いますので是非とも観ることをおすすめします、下手な月9よりも面白いですよ(笑)
それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!