QUEENFIELD

音楽関連の話題や筆者の体験談を取り扱うブログです

ドラマ「NASA〜宇宙から落ちてきた男」の感想

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過去の秀作です

 

どうも、サクダです。

 

最近はもっぱらドラマやら映画の感想ばかり書いている僕ですが(本来は音楽ブログ笑)、案の定印象に残る作品を観てしまったので感想を書きます。

 

ネタバレも含まれておりますのでご注意ください。

 

三上博史さん主演作

 

この作品は1991年に終戦記念番組として制作されました。

 

主演の三上さんのイケメン具合が半端ないです、日本の男前とは彼のことを言うのかなと。

 

おおまかなあらすじは、彼が演じる主役の日系人達を乗せたアメリカのスペースシャトルが事故により1945年・終戦前の広島県にタイムワープしてしまいます。

 

そこで様々な酷い仕打ちを受けながらも生きていくお話です。

 

中井貴一さんと地井武男さんの熱演

 

1945年の日本兵役として印象に残ったのは中井さんと地井さんの2人。

 

1991年生まれの僕の中で地井さんと言えば俳優よりは「ちい散歩」の朗らかでいてユーモラスなイメージしかなかったので、このドラマでの地井さんの米英に対して嫌悪感ををあらわにする演技に衝撃を受けました。

 

こちらに憎しみが伝わるってそうそうないよなって。

 

中井さんは様々なドラマに出演されているので器用な俳優さんの印象ですが、当作品ではジャズや楽曲「Over the rainbow」を愛する中尉役です。

 

元々はそうしたアメリカの文化が好きだった中尉でしたが、戦争のために争わなくてはならなくなったことに哀愁を感じます。

 

田中好子さんも重要な役どころ

 

田中さんは中井さんの兄嫁の役で登場します。

 

当時30代の田中さんもこの頃女優としてのステップアップを果たし、なおかつとても美しいです。

 

彼女もアメリカが好きで戦争に入った途端にそれらを悪とする日本人の意識を嫌い、自分のためと言いながらも主人公を助ける役どころを演じます。

 

衝撃のシーン

 

日本に漂流してきた米国人飛行士に対し日本兵は彼らを50年後からやってきた宇宙飛行士だと認めず(当時は宇宙に行った人間はいませんでした)、嘘を付いていると疑いの目を向けます。

 

事実を吐かせるため目の前で米兵を処刑するシーンがあったのですがとても残酷で衝撃的でした。

 

良いエンディング

 

冒頭とエンディングに老人となった主人公が戦時中の日本から50年かけて家族が住む家に帰るシーンがあります。

 

その老人となった彼も三上さんが特殊メイクを施して演じてまして、違和感なくさすがの演技力です(むしろカツラに違和感笑)。

 

彼の娘は最後まで自分の父親であることに気付きませんでした。

 

妻は表情から察するに存在を不審に思っていた老人が置いていったペンダントが夫との思い出の品だったのです。

 

そこで行方不明になっていた夫であることに気付いて急いで家から飛び出しますが、老人は「これで良いんだ」とすでに車に乗り込んで出発しておりそれに彼女は追いつくことなく物語は終わります。

 

完全なハッピーエンドとは言えないけれども、どこか潔い彼の決断がストーリーを締めているとも言えます。

 

正直…

 

実のところ宇宙のシーンで所々チャチな部分もありますが、ストーリーの進行とそこまで関係がないので気にならないかなと思います。

 

現在は動画サイトでしか観ることができないのでDVDなどのソフト化が望まれます。

 

傾向が強く表れているわけではありませんが、反戦的な作品ですので平和とは何かを考えるきっかけにもなるかと思います。

 

それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!