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映画「今夜、ロマンス劇場で」感想

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あれ、涙が…(笑)

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どうも、サクダです。

 

今回は映画「今夜、ロマンス劇場で」を観たので感想などを書きます。

 

もし映画を観ていなくてこれから観る予定の方がいましたらネタバレする部分がありますので注意して読んでください。

 

映画の概要

 

2018年2月10日公開の武内英樹監督作品。

 

主演は綾瀬はるかさんと坂口健太郎さんです。

 

他には本田翼さん、北村一輝さん、柄本明さん、中尾明慶さんといったクセの強い出演者が脇を固めています。

 

あらすじ

 

映画というものは一部の優れた作品を除いて、多くが忘れ去られてしまう。

 

とある老人が病院にいた。彼の元には孫と思われる人物が病院に訪れるらしいのだが、その孫は彼が転んだりしても助けないらしいと。

 

病院の看護師の一人が彼の元にいつもの検温をするため向かった。病室に向かうと、彼が助監督時代に終盤まで書きながらも映画化されることなく終わった未完成のままの脚本があった。

 

看護師はそれに興味を持ち、彼にそのストーリーを話してほしいと伝えた。老人は恥ずかしながらもそれに応じてストーリーを話し出す。

 

時は1960年。一人の助監督の役職を持った男・健司がいた。その男は引っ込み思案で多くの失敗を重ねながらもまっすぐな性格だ。

 

映画館「ロマンス劇場」で数十年前の映画を何度も観ていて、その中に出演している美しい女性に恋をする。

 

ある日、いつものように映画を観ている健司だったがその日は悪天候によりロマンス劇場に雷が落ちて停電してしまう。

 

すると、あろうことかさっきまで観ていた映画の女性がモノクロの画面から飛び出してそのままの状態で彼の目の前に現れた。

 

健司にとっては願ってもない出会いだったが、この女性がクセの強い人物であることがすぐに判明した。

 

そこからは様々な出来事が彼らの周りに起こるようになり…

 

その後の展開と僕の感想※以下ネタバレですのでご注意ください。

いきなりですが、僕はこの映画を観て泣きました(笑)

 

いやー、参りました。こんなに泣かせる映画なのかよと。

 

元々、この映画を観るきっかけになったのは友達が観に行く前日に何か映画を観たいという話になりました。

 

僕は映画館に行くのは年に2〜3回ほどでそこまで映画を観る人間ではなく(ゴジラ映画を代表とする東宝特撮映画が子供の頃から好きで、ほとんど観ています)、友達が観たい映画に自分も興味があればジャンルにこどわらず一緒に観るスタイルです。

 

予告編を何度か見ていたこの映画の話になり観ることにしました。

 

序盤から中盤までは綾瀬さん演じる破天荒なお転婆姫・美雪が元々いた映画の役柄そのままで健司のいる現実世界に出現したために展開される様々なギャップが面白かったです。

 

例を挙げると、美雪の口癖が「お前」「しもべ」といった命令口調だったり、北村一輝さん演じる大人気の映画スター・俊藤に向かって臆することなくぶん殴るシーンは爆笑必至です。

 

そういった軽快なコメディタッチで進行していたので僕と友達で笑っていました。

 

しかし終盤に近付くにつれて美雪が現実世界の人間に触れると消えてしまうことを健司に告白してからは段々と展開が切なくなってきます。

 

結末

 

このあたりから映画館内ですすり泣く人の声が少しずつ聞こえてきました。

 

僕はこの時まだ「えっ、そんなに泣けるか⁈」と心の中でツッコミを入れてましたが、少し経って考えが一変します。

 

美雪と健司は次第に心を通わせるようになりますが、触れられないことを理由に美雪はこれ以上自分達が愛し合うことはできないと思い、密かに彼に想いを寄せる映画会社の社長令嬢・塔子(演じるのは本田翼さん)に自分の思いを託します。

 

彼が好む行動・仕草を塔子に教えたのでした。

 

それは後々になって美雪が健司から身を引こうとして離れ、塔子が彼に思いを告げるシーンで明かされました。

 

僕はここでちょっと涙腺が緩みまして泣きそうになりました。

 

終盤になり現代の場面に切り替わるのですが(物語の大半は1960年の回想シーンです)、実はあらすじに出てきた老人の孫と思われる人物は美雪本人であり、老人となった健司のお見舞いに来ていたのです。

 

ちなみに、美雪は映画の中の人物なので歳を重ねることはなく50年以上経過しても全く老けていません。

 

健司は看護師から未完成の脚本を完成させてほしいと言われこの先、そう長くない人生だと悟り再び脚本を書きます。

 

しかし、ついに健司の容態は悪化して美雪に病院から連絡が入り彼女は急いで向かいます。

 

病院に着き、余命いくばくもない彼に彼女はいつもの上から目線で話しかけるもすぐに泣き崩れます。

 

それまでの展開を踏まえてのこの場面ですから、映画館内の至る所ではもちろんのこと、僕も涙をこらえきれませんでした。

 

美雪は健司に最後のお願いとして彼の温もりに触れたいと言い、ついに触れて消えるのでした。

 

ここが一番の泣き所だと思います。

 

彼が死んだのかどうかまではっきりと描写されていませんが、ラストシーンで看護師が病室にある脚本を手に取ると、その世界に切り替わります。

 

そこでは若い頃の健司達が登場し、モノクロのシーンが続きますが最後は健司と美雪がキスをした瞬間にカラーの世界に色付けされてみんなから祝福される場面で映画は終わります。

 

と、記事を書いてたらまたこの作品を観に行きたくなりました(笑)

 

最後に

 

 

坂口さん、まさに塩顔イケメンの代表ですね。この作品で彼のひたむきな演技が気に入りまして僕の中の好感度が急上昇しました。

 

綾瀬さんも僕はタイプではありませんが相変わらず美しい方だなと思いましたし、その演技力はやはり本物だと思いました。

 

まっすぐな永遠の愛というものが現代では希薄に(いろんな媒体が増えたためにバレやすくなった)なりつつある今、こういった作品を見ると救われます。

 

ひょんなことからこの素敵な作品に出会えたことは幸せです。

 

この記事で興味を持った方は是非とも観てみることをおすすめします。

 

それでは、記事を読んで頂きありがとうございました!